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日々の日記
by HSOgolgo
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新しい医療システム?
今日は暇でしたねぇ・・泣
毎年のことと思ってよいのやら。
なんとかせねば。

医療関係の方とお話。

先日、TVで国が進めている医療システムで
現在の病院で治療をする度に
料金が発生するシステムから
病気に対して、この病気だとこの料金、
と定額制とする新しい料金体制を
導入するとの考えを触れておりました。

どこぞやの携帯会社のようなシステムですが(笑)
癌などの大病を患った際には
何度治療を行っても料金は一定ですので
患者側としては安心・・なんて感じでしょうか。

もちろん、全体像が見えてませんので
一概には言えませんが
TVでは、「患者にとって助かりますねぇ」
と話していたのが印象にありました。

で、お客さまと話していて
なるほどなぁ〜と思ったのは
それはあくまでも大病の場合であって
軽い病気の際には違うという事。

もちろん、これは仮定の話で
実際に施行された際には改善されて
いるのでしょうけど
風邪などの比較的軽い症状の場合
大体は一度病院に行けば改善した時でも
その病気が、3回の通院が必要と
指定されていた場合は
定額制ですから、その金額が最初に
患者側に請求されてしまうという事。

で、さらに
このシステムの裏にチラチラと見えるのは
先日新聞などでも問題になっていた
病院から請求されている治療費を
踏み倒す患者が多くなっている実態への
対策が見え隠れするのですよね。

以前、別の医療関係のお客さまと
お話した際に、今の
医療における薬を含めた
国・患者への負担を減らすには
このようなシステムでは駄目だと聞きました。

その方がおっしゃるには
医者が患者を診た事に対する
診療代の基本金額をあげることが
結果的には全体の料金システムを
改革する第一歩と聞いたことがあります。

今ですと
患者を診察することによる料金は
ほんの微々たる金額で
それだけで「お大事に」と
患者が帰ってしまっては
病院として経営ができないシステムに
なっているのだとか。

そこで、薬を処方することになるし
さらに検査をすればさらに金額が増す。
もちろん手術まですればさらに金額が
増すわけで、そうしなければ
経営が成り立たないシステムなのだそうです。

でも、基本的に診察をすることで得る
基本金額が大きければ
無駄な薬も、検査も
ましてや手術もしなくても
良くなるわけです。

「大丈夫、お大事に」と
病院としても患者を送り出せるわけで。

お客さまがおっしゃるには
これが昔ながらの町医者が姿を消した
原因だそうです。

地域に密着して
診療をしてくれていた町の小さな
お医者さんも、自分のところで
手術などポイントが稼げることができなければ
経営が成り立たないわけであります。

これは
以前、日記でも書きましたが
小児科などがどんどん減ってくる元凶になるとの事。

漫画「ブラックジャックによろしく」
でも、この問題に触れておりましたね。

子供・幼児を相手にするという事は
苦労は倍で、薬は半分・・とまり
経営が成り立たないのが今のシステムなのです。

現場で働く方の意志に
甘えているだけなのが、今のシステムなのでしょう。

医療費が定額制になるということは
大きな金額の病気、つまり儲かる病気しか
受け付けない病院もでてくるでしょうし
今まで儲からないといわれていた病気は
患者の負担が増える結果となる危険性があります。

先日のゴルフ練習場の方々との話で
キャディなど過剰ともいえるサービスのおかげで
本来のゴルフの姿が歪み、それを今
原点回帰させる話がありましたけど
医療においても
お医者様と患者との関係に
色々とこびりついた様々な業界が儲かる
システムをそぎ落とし
大病院だけが生き残る、対応できるシステム
から、町の小さな診療所が健全な
経営ができるシステムへと回帰する
必要性をお客さまから自分は感じ取りました。

自分達の業界の問題点もそうですが
意外と簡単なところに解決点がある気がしますね。
by HSOgolgo | 2007-01-11 23:04 | 日々の日記
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