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日々の日記
by HSOgolgo
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とうりゃんせ
今日も良い天気です。

お昼頃までバタバタしておりまして
午後になりましたら
組合の回覧を渡しに出かけます。

なんか街の中が凄く混んでおります。
回覧を届けるお店は
我が町の蔵作りの通りの先にあり
平日ながら観光客の方々が沢山いて
渋滞しております。

なんとかお店に到着しまして
帰路につく・・・という予定でしたが
先日、外廊下に取り付けたガス乾燥機に
雨が当たらないようにする為に
板を取り付けなくてはいけないので
お店に電話して混雑状況を確認してから
ホームセンターに出かけます。

で、自分はお昼休憩がまだでしたので
ホームセンターへ行く途中にある
三芳野神社に立ち寄りました。

いつも素敵な京都の風景を楽しまさせて頂いている
mercy-mercy-meさんのブログでも約束した
童謡「とうりゃんせ」発祥の地でもあります。

子供の頃はよく遊びにきましたね。

昔はここに蒸気機関車が置いてあり
自由に遊べたりしたのですが
今は別のところに移動され駐車場になっております。

その奥に三芳野神社があります。

ここは先にも述べた通り童謡「とうりゃんせ」発祥の地
であります。

「とうりゃんせ」

    とおりゃんせ、とおりゃんせ 
    ここはどこのほそみちじゃ 
    天神さまの細道じゃ 
    ちょっととおしてくだしゃんせ
    御用のないものとおしゃせぬ
    この子の七つのお祝いに
    お札をおさめにまいります
    行きはよいよい 帰りはこわい
    こわいながらも
    とおりゃんせ、とおりゃんせ


「行きはよいよい 帰りはこわい」
・・・・別に新宿の飲み屋の話ではありません(汗)
ねぇ、エロさん(爆)

以前、この街の歴史を専門に調べられているお客様に
この歌の意味をお聞きした事があります。

mercy-mercy-meさんもおっしゃっていた通り
不思議な歌ですものね。
自分も気になっていたのでお聞きしたんです。

それはこんな感じです。

この三芳野神社は当時
この地を治めていた川越城の敷地内にあった
天神様を祭った神社です。

まずは川越城ですが
上杉氏が足利氏の勢力に対抗する目的で1457年に
築かれたお城です。

その後、小田原から勢力を増した北条氏が、上杉氏を破り
このお城を奪うわけです。

そして、城を奪還すべく上杉氏他の連合軍8万人が
城を納めた8千人の北条軍に戦いを挑むも
10倍もの軍勢を打ち破った北条軍が
関東での勢力を決定的とするわけですね。

この時の戦いは「川越夜戦」(東明寺合戦)とよばれ
織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦い、
毛利元就が陶晴賢を破った厳島の戦いと共に
日本三大夜戦、または日本三大奇襲戦とよばれています

その後、北条氏が滅亡し
徳川家康が関東を制すると、この城は徳川のものとなります。

川越城は、初雁城などという別名ももち
城の鎮守でもある三芳野神社の大杉に初雁がかならず
この木にとまった・・という云われもありますね。

現在の川越城は「本丸御殿」の入り口を
残すのみで、当時の面影は殆どありません。
写真がその本丸御殿です。

とうりゃんせ_b0042248_19275890.jpg


















そんな川越城の鎮守でもある三芳野神社。

とうりゃんせ_b0042248_1928345.jpg



















三芳野神社は川越城の鎮守であり
城内にある為に、庶民の人々は
もちろんお参りができなかったそうです。
(庶民は年1回だけお参りができたという説もアリ)

ただ1つだけ例外があったそうです。

それは「節句」の時です。

歌にもでてきますが「七つのおいわい」とは
節句の事だそうで、当時は7歳になると
節句を迎えて、子供(童)から成人という
お祝いの節目だったようなんです。

いまでいうと成人式ですね。

その大事な節句の時だけは
城内にある三芳野神社に
お札を納める事が特別に許されたのだとか。

ですから、
「御用のないものとうしゃせぬ」と言っていた
城の門番も中へ親子を通してくれたんでしょうね。

そして、三芳野神社の細道を通り
お札を納めて7歳の節句を迎えるわけですが
ここから、親に連れて来られた子供は
成人として世にでていくわけです。

「行きはよいよい 帰りはこわい」

これは

来る時(行き)はまだ子供(童)なので「よい」けども
帰る時は、節句の祝いを受け成人となる。

そして成人となるという事は
親から独り立ちをして
色々な事がある社会に
でていくという事なんだよ・・
つまり成人として気を引き締めろ・・・という事が
「こわい」として歌っているのだそうです。

つまり
来る時(行き)はまだ子供(童)なので「よい」けども
帰る時は、節句の祝いを受けた成人なので「こわい」となる。

 こわいながらも
 とおりゃんせ、とおりゃんせ

これは、別に脅している訳ではないのです。

「ここから成人として責任ある社会人になるだろうけど、
ここをとおりなさい、そして頑張って生きていきなさい」

と成長した子供を温かく「頑張れ」と社会に送り出す歌なんですね。

とうりゃんせ_b0042248_19281420.jpg


















この細道を沢山の子供が親に連れられて通り
そして、大人になっていったんです。

奉公とかだされて
一人前の社会人として暮らしたりしたんでしょうね。

色々な説があるんだけど・・・とお客様は
おっしゃっておりましたが、
「この歌は成人になる子の背中を押して
送り出す歌なんですよ」と云われております。

自分的には、この解釈が凄く温かくて好きなのです。

社会の厳しさを言いながらも、大人(社会)が
成長していく子供たちを温かく見守っている・・
そんな感じが伝わってきます。


で、ちなみにこのすぐ近くには
映画「ウォーターボーイズ」のモデル校でもあり
男子シンクロをやる水泳部がある「川越高校」
がすぐ近くにあります(笑)



自分たちの住む町は、公園がありません。
それが難点だ、と言われる事が多いのですが
それには訳があるんです。

こういう神社、お寺が沢山ある街なので
ここが僕たちの遊び場でした。

だから公園なんかいらなかったのですが
今、観光地化が進み
そのような所には観光客があふれて
子供の姿は余りみる事が少なくなしました。

自分が子供の頃は
文化財指定になっているお寺の
石段を友人たちとソリで滑って遊んで
住職にえらく怒られた記憶なんかあったりして(爆)


でも、ひさびさに自分の街を色々と
歩いてみようかなぁ・・・・なんて思った
楽しい昼休みでした。

ちなみに、ちゃんとお参りをしまして
お賽銭もいれてきましたよ。
お札は納めませんでしたが・・・・(すでに おっさん だし・・泣)


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菓子屋横丁を散策です。
by HSOgolgo | 2005-11-24 23:50 | 日々の日記
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